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春日大社 千年の至宝


新春、上野に春日詣。

春日大社は、奈良時代の初めに国家の平安と国民の繁栄を祈願するため創建されました。
春日大社第一殿の祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)は常陸国(ひたちのくに・現在の茨城県)から鹿に乗り、春日大社をいだく御蓋山(みかさやま)山頂に降臨したと伝えられ、その後、経津主命(ふつぬしのみこと)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)、比売神(ひめがみ)を迎え、神護景雲2年(じんごけいうん・768年)に称徳天皇(しょうとくてんのう)の勅命により現在の地に四棟の本殿を造営したのが始まりです。以後現在に至るまで、多くの人々の祈りが春日の神々に捧げられてきました。
春日大社では「式年造替(しきねんぞうたい)」と呼ばれる社殿の建て替えや修繕が約20年に一度行われ、平成28年(2016)には60回目を迎えます。本展は、この大きな節目に、春日大社に伝来し、社外ではめったに拝観することのかなわない貴重な古神宝の数々とともに、春日の神々への祈りが込められた選りすぐりの名品を、かつてない規模で展観するものです。「平安の正倉院」と呼ばれる春日大社に伝来した王朝美の精華を伝える古神宝類。祈りや願いを込め奉納された甲冑や刀剣。美しい自然に囲まれた聖地・春日野や神々の姿を表わした絵画や彫刻。「千年」、すなわち「とこしえ」の祈りが今なお捧げられる春日大社の「至宝」が一同に会する、大変貴重な機会となることでしょう。
●春日大社とは●
奈良公園内(奈良県奈良市)にある神社で、奈良時代に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、全国に約3,000ある春日大社の総本社です。神が鹿に乗って奈良の地においでになったという伝説から、古くから鹿を「新鹿(しんろく)」として大切にしてきました。
千年のときを超え、春日大社には数多くの宝物が伝わりました。国宝、重要文化財の所蔵数も日本有数の規模を誇ります。また、春日大社や春日山原始林を含む「古都奈良の文化財」はユネスコの世界遺産にも登録されています。
春日大社では創建以来、約20年に一度本殿を始めとする社殿の建て替えを行う「式年造替」が行われてきました。現在、平成19年(2007)から始まった「第六十次式年造替」が行われており、平成28年(2016)11月の本殿への正遷宮(しょうせんぐう)(神様を仮殿から本殿にお還しすること)をもって終了します。


本展の見どころ

一、平安の正倉院  王朝の雅と美を伝える至宝の数々が一堂に
春日大社は「平安の正倉院」と呼ばれ、平安貴族の美意識を反映した国宝の古神宝が多く伝わります。
本展ではこれら平安工芸の最高峰といえる作品を一堂に展覧するものです。
二、祈願の造形   日本を代表する国宝の武具が揃い踏み
春日大社には祈りや願いを込め、歴史上の偉人たちから多くの甲冑や刀剣が奉納されました。
これら日本を代表する国宝の甲冑や刀剣類は迫力満点です。
三、神鹿の美術   神々しくも愛らしい鹿の姿が会場の随所に
奈良と言えば、鹿。春日大社と鹿は切っても切れない関係にあります。
信仰の対象でもあり、多くの造形に表された神鹿の姿を、展覧会会場で探してください。


第1章 神鹿の杜
春日大社の草創は、武甕槌命が鹿に乗り、
常陸国鹿島から春日の地に降り立ったことに始まります。
本章では、春日大社の創祀(そうし)を物語る歴史資料や絵画作品、
そして神々しくも親しみにあふれる「神鹿」に関わる美術が
展示されます。
鹿島立神影図 鹿島立神影図
南北朝〜室町時代・14〜15世紀
春日大社 所蔵
通期展示




第2章 平安の正倉院
神々の調度品として奉納された古神宝。
春日大社には平安時代に奉納された本宮御料(ほんぐうごりょう)と若宮御料(わかみやごりょう)が伝わり、「平安の正倉院」とも呼ばれています。
本章では、王朝時代の雅と美を今に伝える国宝の品々が紹介されます。
金地螺鈿毛抜形太刀 国宝 金地螺鈿毛抜形太刀
平安時代・12世紀
春日大社 所蔵
(左:全図/下段左・中・右:部分)
展示期間:1/17(火)〜2/19(日)

金地螺鈿毛抜形太刀 金地螺鈿毛抜形太刀 金地螺鈿毛抜形太刀



第3章 春日信仰をめぐる美的世界
草創以降、貴族をはじめとする多くの人々が春日の地に参詣し、祈りを捧げてきました。
また、神と仏が一体であるとする神仏習合(しんぶつしゅうごう)の思想を背景に、仏法を守護する春日の神々への信仰も広がりをみせていきます。
本章では、春日の神々への祈りを表わした選りすぐりの名品が展示されます。

第4章 奉納された武具
春日大社には多くの武具が奉納されています。
こうした奉納品が伝わったのも、春日大社が公家・武家をはじめ多くの人々の深い祈りに支えられてきたことを物語っています。
本章では、春日大社に伝わる国宝の甲冑や刀剣などが一堂に会します。
赤糸威大鎧(梅鶯飾)
国宝 赤糸威大鎧(梅鶯飾) 鎌倉時代・13世紀
春日大社 所蔵
展示期間:1/17(火)〜2/19(日)
赤糸威大鎧(竹虎雀飾)
国宝 赤糸威大鎧(竹虎雀飾) 鎌倉南北朝時代・13〜14世紀
春日大社 所蔵
展示期間:2/14(火)〜3/12(日)



第5章 神々に捧げる芸能
春日大社では数多くの神事、祭事が執り行われていますが、
その中でも12月に行われる若宮おん祭は
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
本章では、こうした祭礼の際に神前に奉納された舞楽や能など、
芸能に関わる作品が紹介されます。
舞楽面 納曽利
舞楽面 納曽利
平安時代・12世紀
春日大社 所蔵
通期展示




第6章 春日大社の式年造替
春日大社では社殿の建て替えや修繕が約20年に一度行われ、平成28年に迎える式年造替は60回目を数えます。
本章では、式年造替に関わる記録とともに、今回の式年造替で撤下*され注目を浴びた獅子・狛犬などが展示されます。
*撤下(てっか)…神に奉られていた道具類が役目を終え、神殿から降ろされること
狛犬 獅子
狛犬  ・  獅子
鎌倉時代・13世紀ほか  春日大社 所蔵
通期展示

※全ての写真の無断転載禁止  


開催概要
名称 春日大社 千年の至宝
会期 2017年1月17日(火)〜3月12日(日) ※会期中に展示替があります
所在地 東京国立博物館 平成館
 東京都台東区上野公園13-9
◆「上野」駅………JR山手線・京浜東北線 公園口より徒歩10分
………東京メトロ銀座線・日比谷線 7番出口より徒歩15分
◆「京成上野」駅…京成電鉄 正面口より徒歩15分
◆「根津」駅………東京メトロ千代田線 2番出口より徒歩16分
◆「鶯谷」駅………JR山手線・京浜東北線 南口より徒歩10分
入館料(常設展)
  当日券 前売券
一般 1,600円 1,400円
大学生 1,200円 1,000円
高校生 900円 700円

※中学生以下無料。
※障がい者とその介護者1名は無料です(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)。
※前売券は、10月1日(土)から2017年1月16日(月)まで、
 東京国立博物館 正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイトほか主要プレイガイドにて発売します。
開館時間 9:30 〜 17:00 ※入館は閉館の30分前までとなります
休館日 月曜日
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

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掲載日:2016/11/25



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