京都在住の私がすすめる「京のまち歩き」

秋色に染まる水辺へ。びわ湖疏水船クルーズ

秋色に染まる水辺へ。びわ湖疏水船クルーズ

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

※掲載した内容は全て取材時点での情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

現地スタッフ おすすめポイント
現地スタッフ

明治時代に作られた琵琶湖の水を京都に引く人工の運河、琵琶湖疏水。当時は盛んに往来していた船も時代と共に消滅していましたが、明治150年の節目の年である今年3月に67年ぶりに「びわ湖疏水船」が復活しました。春・秋の季節限定のクルーズは注目の的!今回は秋の航路と周辺の見所を紹介します。

春・秋限定!時を経て復活した風情ある船旅

春・秋限定!時を経て復活した風情ある船旅

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

びわこそすいせん

びわ湖疏水船

明治時代、安定的な水源確保のため琵琶湖の水を京都へ引き入れるために建設された琵琶湖疏水。電気事業・運河事業・水力事業、そして上下水道の建設や水力発電など、京都の産業復興に大きく貢献しました。舟運は昭和26(1951)年を最後に途絶えていましたが、水道水源やかんがい用水など京都の発展を支え続けてきました。今春復活した「びわ湖疏水船」は、まさに京都の先人たちの軌跡をたどるような船旅として、大きな反響を読んでいます。この秋、情緒のある沿線の景色と共に、最長約7.8kmの船旅を楽しんでみては。
※2018/9/10時点で、秋シーズンの予約が満席となっています(空席が発生した場合は公式サイトにて追加募集予定)。航路沿線からの運航風景はどなたでも楽しめます。

びわ湖疏水船

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

蹴上乗下船場
所在地

京都市左京区岡崎西天王町97番地2地図

アクセス

地下鉄東西線「蹴上」駅より徒歩約5分

電話番号

075-365-7768 びわ湖疏水船受付事務局

URL

http://www.biwako-sosui.jp/

運航日

運航カレンダーに準じる
【運航案内・乗船予約】http://www.biwako-sosui.jp/information/

料金

通常期(月・木・金の平日)乗船料金 「大津〜蹴上間(上り便約35分・下り便約55分)」4,000円・「大津→山科間(下り便のみ約25分)」1,500円・「山科→蹴上間(下り便のみ約30分)」2,500円 ※すべて大人・小人同額、税込。繁忙期・トップ期は料金が異なります

びわ湖疏水船クルーズの見所ガイド!(大津〜蹴上間)

大津と蹴上を結ぶ
めいじ号とへいせい号

航路東端の滋賀県・大津閘門(こうもん/大津乗下船場)〜西端の京都府・蹴上乗下船場まで、約7.8kmの航路を結ぶのは船体のカラーが異なる「めいじ号」と「へいせい号」(写真)。12名の旅客を乗せて、狭い運河を運航します。※乗船する船の指定はできません。

大津と蹴上を結ぶめいじ号とへいせい号

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

水位調整を行なう船舶運航の要
洋式の大津閘門

大津乗下船場内にある大津閘門(こうもん)は明治23(1890)年建築の国内初の本格的な閘門。琵琶湖疏水は、大津から京都へ向かって上りとなるため、門扉を開閉して水位を調節することで、水や船を行き来させていました。

水位調整を行なう船舶運航の要 洋式の大津閘門

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

伊藤博文の扁額が残る
第一トンネル東口洞門

各トンネルの入口には「扁額(へんがく)」と呼ばれる石の額が掲げられています。いずれも明治を代表する政治家らが揮毫した貴重なもので、第一トンネルには初代内閣総理大臣・伊藤博文による扁額「気象萬千(様々に変化する風光はすばらしい)」が掲げられています。

伊藤博文の扁額が残る第一トンネル東口洞門

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

春は桜、秋は紅葉が彩る
四ノ宮船溜(山科乗下船場)

船溜(ふなだまり)とは、荷のあげおろしや人の乗り降りなどのためにつくられた船の停泊スペースのこと。四ノ宮船溜周辺は桜や紅葉の名所。そばには、JR湖西線工事で昭和45(1970)年に新設された諸羽トンネルの入口があります。

春は桜、秋は紅葉が彩る四ノ宮船溜(山科乗下船場)

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

水辺の散策も楽しい
秋の山科疏水

四ノ宮船溜から西へ向かうと、山科の観光名所が点在するエリアへ。山科屈指の紅葉名所・毘沙門堂の参道にかかる安朱橋を過ぎると、木々の木立が美しい山あいへ。山科疏水沿いの散策もおすすめです。

水辺の散策も楽しい秋の山科疏水

朱色の橋と紅葉の見事な共演
本圀寺正嫡橋

鮮やかな朱塗りの橋が疏水上を斜めに渡る様が印象的な本圀寺正嫡橋。日蓮上人ゆかりの本圀寺の参道にあたる橋で、寺号は徳川光圀(みつくに)の帰依を得たことに由来します。水面に映る紅葉の影も情緒たっぷりです。

朱色の橋と紅葉の見事な共演 本圀寺正嫡橋

東口は井上馨、西口は西郷従道
第二トンネルの扁額に注目

第二トンネルは航路上のトンネルの中では最も短い、延長124mのトンネル。東口には初代内務大臣井上馨揮毫の扁額「仁以山悦智為水歓」、少し尖った形が特徴的な洞門西口(写真)には初代海軍大臣西郷従道揮毫の扁額「随山到水源」が掲げられています。

東口は井上馨、西口は西郷従道 第二トンネルの扁額に注目

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

第三トンネルにも偉人の言葉
松方正義と三条実美の扁額

延長850mの第三トンネルを抜けると、西の終着地はまもなくです。東口(写真)には初代大蔵大臣松方正義揮毫の扁額「過雨看松色」、西口には内閣制度発足後の初代内大臣三条実美揮毫の扁額「美哉山河」が掲げられています。

第三トンネルにも偉人の言葉 松方正義と三条実美の扁額

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

御所専用の防火用水だった
旧御所水道ポンプ室

蹴上乗下船場内にあるのが旧御所水道ポンプ室。防火用水として、御所で一番高い紫宸殿の屋根より高く放水できるよう、背後の山上の貯水池に水を圧送する施設でした。赤坂離宮や京都国立博物館を手がけた建築家・片山東熊による設計が美麗。

御所専用の防火用水だった旧御所水道ポンプ室

提供元:琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会

蹴上乗下船場から歩いていける
琵琶湖疏水記念館

蹴上乗下船場のほど近くにある「琵琶湖疏水記念館」。数々の展示資料を通して琵琶湖疏水の役割やその先駆性などを紹介しています。入館無料。開館時間等は公式HPにて確認を。
https://biwakososui-museum.jp/

蹴上乗下船場から歩いていける琵琶湖疏水記念館

京都屈指の紅葉名所
南禅寺境内にある水路閣

蹴上乗下船場から北東へ。疏水分線の水の流れ上にある「水路閣」は明治21(1888)年に完成し、今も使用されているレンガ造りの水道橋です。周辺の景観に配慮して田邉朔郎が設計し、秋には南禅寺境内の紅葉とのコントラストも見事!

京都屈指の紅葉名所 南禅寺境内にある水路閣

周辺MAP