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日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念 カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家


日々を美しく。理想を生きた手づくりの暮らし。

家族をモティーフにした温かい作品で知られるスウェーデンの画家カール・ラーション(1853〜1919)の展覧会を開催します。
日本では1994年以来24年ぶりの回顧展です。スウェーデン人の心の故郷ともいわれるダーラナ地方に伝統的な家、通称「リッラ・ヒュットネース」を入手したカールは、妻とともに理想の家に改装し、その牧歌的な暮らしぶりを画集にして出版しました。それは現在のスウェーデン・インテリアに深く影響を与え、後に各国でも翻訳出版されています。
本展は、油彩画、水彩画、リトグラフ、エッチングなどの絵画約50点をはじめ、夫妻がデザインした家具や日本美術のコレクション、画家であった妻カーリンのテキスタイルなど、日本初公開作品を含む品々約100件によって、世界を魅了した家族のライフスタイルに迫ります。

今見ても新鮮! こまやかな愛情と、手づくりの豊かさ。
家族を描いたカールの作品と、その舞台になった家には、隅々まで愛情が注がれています。それは孤独な子ども時代を過ごしたカールが、親密なロココ趣味や、既成の価値観にとらわれずに現実を見る近代的なリアリズムを消化して生み出した世界です。本当に必要なものや好きなものを自分の手で作りだしていった豊かさは、今の私達にも新鮮です。
理想の暮らしを実現した家、「リッラ・ヒュットネース」。
産業化社会の新しい生活スタイルが模索された19世紀、夫妻はアンティーク家具のペイントや手芸という簡素かつ斬新な方法で田舎の家「リッラ・ヒュットネース」を美しく改装し、そこでの暮らしを最新の印刷技術を用いた画集というかたちで大衆に発信しました。イケアやポストモダニズムのデザインにも刺激を与えたセルフ・リノベーションの名作を、日本初公開の品々を交えて紹介します。
知られざるクリエイター、妻・カーリンの才能。
リッラ・ヒュットネースの暮らしには、画家であった妻カーリンの創造性が大きな役割を果たしています。日本ではまだ知る人の少ないカーリンがデザインした明るく大胆なテキスタイルや美しく機能的なドレスは必見です。

Carl Larsson (カール・ラーション:1853〜1919)
ストックホルムに生まれ、苦学の末にパリへ留学したカールは、印象派に刺激を受け、パリ近郊の芸術家村グレー=シュル=ロワンで日常を切り取る穏やかな作風を開拓しました。それが転機となり、35歳頃から壁画の注文を次々と獲得。ジャポニスムやイタリアのフレスコ画を吸収しつつ、線で対象を的確に描いて平面的に彩色する独自の様式を作りあげます。同時代のスウェーデンの画家の中でも最も日本美術に親しんだとされ、「 日本は芸術家としての私の故郷である」と語りました。
その一方で、学生時代からの収入源であった挿絵にも創造性を発揮し、40歳代半ばから自分の画集5冊の出版に情熱を傾けました。カールの線描様式は印刷にも適しています。大衆に芸術を伝えるという点で、印刷と壁画は両方ともカールにとって大切な仕事だったのです。

Karin Larsson (カーリン・ラーション:1859〜1928)
カーリン(旧姓ベーリェー)は芸術に理解のある商家の両親のもとストックホルムの王立美術学校に学び、フランス留学中にカールと婚約、結婚しました。
家庭では絵筆を置きましたが、8人目の末男を生んだ40歳代から家族のために手工芸品を精力的に制作。ダーラナ地方の伝統的な織物や編物を学び、その原色の色使いや素朴な模様をモダンで力強い作品に生まれ変わらせました。

リッラ・ヒュットネースの庭に集うラーション一家
リッラ・ヒュットネースの庭に集うラーション一家  1906-07 年頃  © Carl Larsson-gården


リッラ・ヒュットネースの魅力


「リッラ・ヒュットネース」は「岬の小さな精錬小屋」という意味で、カーリンの父から譲り受けたダーラナ地方スンドボーン村の家の愛称です。
夫妻は夏とクリスマスを過ごすたびに家や家具に手を入れ、ついには一家で移住します。都会の喧騒を離れた地に理想のコミュニティを作ることは、19世紀後半の芸術家達がそれぞれに試みた夢でした。
暗褐色の内装が流行であった当時、夫妻は人々が顧みなかった17〜18世紀スウェーデンの骨董家具とダーラナ地方伝統の原色、さらにモダンで遊び心のあるデザインを組み合わせた美しい空間を作りあげました。
しかもそこで実際に子ども達をのびやかに育てあげた点において、リッラ・ヒュットネースは際立った存在です。
リッラ・ヒュットネース(現:カール・ラーション・ゴーデン)の玄関
リッラ・ヒュットネース(現:カール・ラーション・ゴーデン)の玄関

スンドボーンにあるラーションの家「リッラ・ヒュットネース」は現在、
記念館として一般公開され、年間6万人が訪れています。


カールが絵付けしたディナー・プレート
カールが絵付けしたディナー・プレート
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården
リッラ・ヒュットネース(現・カール・ラーション・ゴーデン)の食堂
リッラ・ヒュットネース(現・カール・ラーション・ゴーデン)の食堂  © Carl Larsson-gården
カールが絵付けしたディナー・プレート
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården
リッラ・ヒュットネース(現・カール・ラーション・ゴーデン)の食堂  © Carl Larsson-gården


カーリンがデザインした扉のカーテン《愛の薔薇》
カーリンがデザインした扉のカーテン《愛の薔薇》
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården
カーリンがデザインしたテキスタイルとランプシェード
カーリンがデザインしたテキスタイルとランプシェード
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården
カーリンがデザインしたクッションとタペストリ
カーリンがデザインしたクッションとタペストリ
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården

カール・ラーション《かくれんぼう》
カール・ラーション《かくれんぼう》  1901年  リトグラフ  カール・ラーション・ゴーデン蔵 © Carl Larsson-gården


カール・ラーション《史跡巡りをする夫妻》
カール・ラーション《史跡巡りをする夫妻》  1906年  水彩
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården
画集『わたしの家』
画集『わたしの家』  1899年刊
カール・ラーション・ゴーデン蔵  © Carl Larsson-gården


開催概要

名称 日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念
カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家
会期 2018年9月22日(土)〜12月24日(月・休)
会場 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
◆「新宿」駅………JR 山手線/中央線/埼京線 西口より徒歩5分
………東京メトロ 丸ノ内線 より徒歩5分
◆「西新宿」駅……東京メトロ 丸ノ内線 より徒歩5分
◆「新宿西口」駅…都営地下鉄 大江戸線 より徒歩5分     
観覧料
一般   1,300円    
大学・高校生 900円 ※学生証をご提示ください
65歳以上 1,100円 ※年齢のわかる物をご提示ください

 ※中学生以下は無料となります。(生徒手帳をご提示ください)
 ※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を提示のご本人とその付添人1名は無料です。
 ※被爆者手帳をご提示の方はご本人のみ無料となります。

※10月1日(月)はお客様感謝デー(無料観覧日)となります。     
開館時間 10:00〜18:00 ただし10月3日(水)、26日(金)、12月18日(火)〜23日(日)は19:00まで開館します
 ※入館は閉館30分前までとなります。
休館日 月曜日 ただし10月1日、8日、12月24日は開館します
お問い合せ 03-5777−8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
公式URL http://www.sjnk-museum.org/(外部サイトへリンク)
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掲載日:2018/10/01



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